こんにちは!!
株式会社KIYONOのエンジニア、寺島と申します。
今回は拡張コンバージョンについて一緒に勉強していきましょう。
昨今Cookie規制の文脈で多く話題になっている拡張コンバージョンですが検索してみると
「ハッシュ化」のような普段聞き慣れない言葉が数多く登場して困惑してしまう方も多いと思います。
今回はそんな方のためにまずは基礎的な内容からしっかり押さえていくような内容になっておりますので
是非最後までご覧になってください!
拡張コンバージョンとは
まずGoogle広告における拡張コンバージョンとは何なのか
そこから勉強していきましょう。
拡張コンバージョンとは一言で言うと「既存のコンバージョンを保管する機能」です。
現状主流とされているコンバージョン計測手段としてはCookieを用いた技術が採用されているパターンが
ほとんですが、昨今個人情報保護の観点からこのCookieの利用が制限されコンバージョン計測の精度が落ちてしまうといった
事象が発生しております。
そこでGoogleはCookieの利用制限を補填する役割として、
Cookieの利活用が制限されても正確に計測ができるように今回の拡張コンバージョンという機能を提供し始めました。
※Cookieの規制や影響についてはこちらの記事(https://digiful.irep.co.jp/blog/52633442324)の方が
とても詳しく解説されていたので不安がある方はぜひご覧になってください。
拡張コンバージョンの仕組み
下準備はできましたので実際に設定してみましょう。
従来の計測方法
従来の計測方法はご存知の方も多いと思いますが
以下に図示させていただいている通り
ユーザーが広告経由でコンバージョンページに移動した場合、広告サーバーからCokkieが付与されます。
コンバージョンページに貼られているタグがそのCookieを読み込むことに
よってコンバージョンとしてカウントされる仕組みです
Cookieが制限されると以下の図のように
そもそもCookieが取れないのでGoogleサーバー側での計測が不可能になります。
拡張コンバージョンを使うと
拡張コンバージョンを活用することによって
図のように従来のCookieとは別にWeb上に存在しているユーザーの個人情報を
コンバージョントラッキングタグがキャプチャしてGoogleサーバーに送信します。
送信されたメールアドレスや電話番号などのデータとGoogle側が保有しているGoogleアカウントのデータを照合して
広告クリックとコンバージョンを結びつけることができます。
また個人情報をGoogleサーバーに送る際はハッシュ化と呼ばれる暗号化技術によって
暗号化された状態でデータが送信されております。
仕組みの上での注意
拡張コンバージョンは上記のようにコンバージョンに顧客データを活用して計測します。
よって以下の中から一つ以上のデータをWebサイトから取得できる必要があります。
- メールアドレス(推奨)
- 氏名と自宅の住所(番地、市区郡、都道府県、および郵便番号)
- 電話番号(上記の 2 つのいずれかと組み合わせる場合のみ。単体では使用できません。)
拡張コンバージョンを導入するにあたりまして事前に上記の値が自社Webサイトのコンバージョンフローから
取得可能かエンジニアの方と確認をしておきましょう。
拡張コンバージョンの設置方法
拡張コンバージョンの基礎について大体理解できたところで
最後に実際に簡単な設置方法を一緒に勉強していきましょう。
設置の方法に関しては
GTMを使ったやり方やグローバルサイトタグを使ったやり方など
何通りかあるのですが今回はGTMを使ったやり方をご紹介します。
前提
・Google広告コンバージョントラッキングがGTM経由で導入ずみであるこを確認します。
・コンバージョントラッキングタグを配信するページで顧客データ(メールアドレス、氏名、住所、電話番号等)が取得できることを確認します。
・コンバージョントラッキングの設定とコードの修正方法を理解してる必要がありますので
ある程度の開発ノウハウが必要になります。
手順
では、簡単に拡張コンバージョンの設定方法を以下の手順で確認してみましょう。
まずは拡張コンバージョンを 有効にしてコンプライアンスに対する注意に対して同意しましょう
1.Google 広告アカウントにログインししましょう
2.アカウントの右上にあるツールから[測定]の[コンバージョン]をクリックします。
3.拡張コンバージョンに使用するコンバージョンアクションを開きます。
4.下部に[拡張コンバージョンをオンにする]というボタンがあるのでクリックして有効にしましょう。
5.コンプライアンスに同意する必要があるので関係各所に同意確認をした上で同意するをクリックしましょう。
GTMのデータレイヤー変数を使ってGoogle広告に渡す値を確定させましょう
ます、自社で運用しているWebサイトを開いてコンバージョンページまで進みます。
コンバージョンを計測しようとしているページに行ってそのページに表示されている
Googleに送信したいデータを特定します。
先ほど上記でも申し上げましたが拡張コンバージョンを正しく動作させるには
次のフィールドのうち少なくとも一つを利用できる必要があります。
- メールアドレス(推奨)
- 住所(氏名、郵便番号、国の情報が揃っている必要があります)
- [任意] 電話番号は、「メール」または「氏名と住所」と組み合わせて使用することができます(電話番号のみでは使用できません)
次にGTMから変数を確定させます。
コンバージョンタグに行くと以下のように[自社のウェブサイトでユーザーから提供されたデータを含める]という項目があるので
チェックをつけましょう。
プルダウンが表示されるので[新しい変数]を選択して
データレイヤー変数やjavascripts変数などで定義したメールアドレス等の情報が入った変数を
各値に格納していきましょう。
GTMの設定は以上です。お疲れ様でした。
動作検証に関しては公式ドキュメントにかなり詳しく検証方法が記載されているので
こちらでは割愛いたします。
まとめ
いかがでしたか??
今回ご紹介させていただいた内容はCookie規制が広がる背景を鑑みるといずれ
対応が必須になると弊社は考えております。
弊社では今回の内容も含めた広告運用全体の支援から
Google 広告と相性がいいGoogleCloudに関する運用の支援等幅広く行なっておりますので
詳しくお話を聞きたいという企業様がいらっしゃいましたらぜひお問い合わせフォームから
ご連絡くださいませ。
コメント