NotebookLM Enterpriseとは

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「NotebookLM Enterprise」は、Gemini Enterpriseに含まれるナレッジアシスタントです。本記事では、Gemini EnterpriseとNotebookLM Enterpriseの関係性について詳しく解説します。

結論から言うと、Gemini Enterpriseは「親製品(プラットフォーム)」であり、NotebookLM Enterpriseはその中に包含される「専門的な機能(Google製エージェント)」です。両者は相互に連携して価値を高め合う補完関係にあります。

目次

  1. 製品上の位置づけ
  2. 機能的な役割分担
  3. 連携機能
  4. ライセンスによる機能差
  5. 共通のセキュリティ基盤
  6. まとめ

製品上の位置づけ:プラットフォームと特化ツール

Gemini EnterpriseとNotebookLM Enterpriseは、それぞれ異なる役割を持っています。

製品 位置づけ 概要
Gemini Enterprise エージェントプラットフォーム 組織全体のデータを検索し、AIエージェントを作成・実行・管理するための包括的なプラットフォーム
NotebookLM Enterprise ナレッジアシスタント 文書作成や調査に特化した専門ツール。Gemini Enterpriseの「Google製エージェント」の一つ

NotebookLM EnterpriseはGemini Enterpriseの一部として利用できるほか、スタンドアロン(単体)製品としても購入可能です。

機能的な役割分担:広範な探索 vs 深い分析

両者は得意とする領域が異なり、組み合わせることで業務プロセスを最適化できます。

特徴 Gemini Enterprise NotebookLM Enterprise
役割 社内全体のデータを横断検索し、業務を代行する 特定の資料を読み込み、深く分析する
対象データ 企業全体
SaaS、Google Workspace、DBなどを横断検索
特定のソース
ユーザーがアップロード・選定したドキュメント群
主な機能 ・広範な情報検索
・マルチモーダルコンテンツ生成
・自律型エージェントによるタスク実行
・ソースに基づく正確な回答(引用付き)
・Q&Aチャット
・音声ポッドキャスト生成
目的 答えを見つけ、業務プロセスを自動化する 信頼できる少数のソースから知識を統合・理解する

連携機能:相互に行き来するワークフロー

両者はシステムとして統合されており、シームレスなデータ連携が可能です。

GeminiからNotebookLMへ(発見から深掘りへ)

Gemini Enterpriseは強力な検索エンジンとして機能します。ユーザーはGeminiで広範な企業データを検索し、見つけた有用なドキュメントをワンクリックでNotebookLMのノートブックに追加(「Add content to…」ボタン)できます。

これにより、検索で見つけた資料を即座に専門的な分析にかけることが可能です。

NotebookLMからGeminiへ(知識の再利用)

作成されたNotebookLMのノートブックを、Gemini Enterpriseの検索ソースとして有効化できます(プレビュー機能)。これにより、Geminiで検索した際に、NotebookLMで整理された専門知識も検索結果としてヒットするようになります。

アクセス統合

Gemini Enterpriseのウェブアプリ内にある「Agent Gallery(エージェント)」メニューの「Made by Google」セクションから、直接NotebookLM Enterpriseを起動できます。

ライセンスによる機能差

Gemini Enterpriseのエディションによって、NotebookLM Enterpriseで利用できる機能が異なります。

エディション NotebookLM Enterpriseの機能
Standard / Plus フル機能を利用可能。新しいノートブックの作成と公開が可能
Frontline 機能制限あり。管理者が作成・公開したノートブックとの対話(チャットなど)のみ可能。新規作成は不可

Frontlineエディションは現場担当者向けのため、自分でノートブックを作成するのではなく、管理者が用意したナレッジベースを活用する形態となっています。

共通のセキュリティ基盤

両者はともにエンタープライズグレードのセキュリティ要件を満たしており、Google Workspace版(個人/Pro版)のNotebookLMとは一線を画します。

データプライバシー

  • モデル学習への利用禁止:入力データがモデルのトレーニングに使用されることはありません

高度なセキュリティ機能

機能 説明
データレジデンシー データの保存場所を指定可能
VPC Service Controls 特定のネットワークからのみアクセスを許可
顧客管理の暗号鍵(CMEK) 自社で暗号鍵を管理

まとめ

Gemini EnterpriseとNotebookLM Enterpriseは、補完関係にある製品です。

観点 内容
位置づけ Gemini Enterpriseが親製品、NotebookLM Enterpriseは専門ツール
役割分担 Geminiは広範な探索、NotebookLMは深い分析
連携 検索結果からノートブックへの追加、ノートブックの検索ソース化
ライセンス Standard/Plusはフル機能、Frontlineは閲覧・対話のみ

両者を組み合わせることで、「発見」から「深掘り」までの一連のワークフローを効率的に実現できます。企業の情報を広く探索しつつ、重要なトピックについては深い分析を行いたい場合に、この組み合わせは強力な武器となります。

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