オフィスWifiでの通信が遅い、繋がらないといった不安定な状態になった時のお話です。
KIYONOでの社員が増えてWifiのアクセスポイントの増設や、ゲストWifiの分離などを行っていましたが、一部のメンバーからWifiが不安定であるという相談が増えてきました。
情シスやNWエンジニアが不在な状態で、どう対処していったか?という話です。
調査前の状態
構成や設定
- アクセスポイント:3台(業務用2台、ゲスト用1台)
- SSID:アクセスポイント毎に別々のSSIDを設定
- 5GHz,2.4GHzではSSIDは分離せずデュアルで使える状態
発生している事象
- 一部端末で接続しにくい時がある
- 全社で会議を行う時に接続しにくい時がある ※再現性あり
- 全社で会議を行う時に通信速度が出ない時がある ※再現性あり
- 通常時は50台弱、ピーク時は120台ほどAPに接続
調査内容
アクセスポイントのスペック上、接続台数としては十分耐えられる想定だった
アクセスポイントの後ろ側にあるルーター側の負荷は許容範囲内だった
専任のNWエンジニアが不在のため、ログ取得までは現場で行ってAIでログ解析をして問題の有無などを調査するフローをとった
ログ取得
macに付属している「airport」や「ワイヤレス診断」を利用してログの出力と分析結果の画面表示が行えます(ちょっと古めなツール)

WirelessDiagnostics_XXXX.tar.gz というファイルが保存され、その中にあるwifi_scan.txt を解析してみると、以下のような状態になっていることが分かりました
ログ調査から分かったこと
- 2.4GHz帯(1チャンネル)が過密
- 2つの隠しSSID (ssid=null) も含めて「1チャンネル」に集中
- WPA2-Personal-Mixedなどセキュリティ規格の混在
- 一部の5GHz帯ではチャンネルの競合(ノイズ発生)
- SSIDを分けたことにより、一部のアクセスポイントへの過接続
行った対策
業務用WifiのSSID統合
- オフィスフロア内に2台設置しているアクセスポイントに個別のSSIDを設定していたものを、ローミング形式に変更して特定APへの過接続を解消
- セキュリティ規格を統一して混在状態を解消
重複するWifiチャンネルの変更
- ゲスト用Wifi側のチャンネルが「自動」設定になっており業務用と重複していたため、自動変更ではなく業務用チャンネルと重複しないチャンネル番号に設定変更
- 2.4GHz帯の「1ch」からゲストWi-Fiを退避
対策実施後の状態
まだ一部の端末では繋がりにくいという状態が発生するケースがあり完全には解決していない模様でしたが、大部分の端末では効果があったので効果は出ていたものと思われます。
今後は2.4GHzと5GHz帯の完全分離なども試して見たほうが良いかもしれません
おわりに
というように、NWエンジニアがいない状態でオフィスWifiの問題などを調べたお話でした。
専門的な分野でなくても、調査方法やその際に使うログファイルやその分析方法などを確認しながらアプローチしましたが、当社のようにスタートアップで情シスやNWエンジニアの助けが得られない状態で困った時には、上手くAIを活用しながら問題切り分けなどを行うこともできますね。
