Google Workspace & Google AgentSpace:AIで情報サイロを打破【Google Cloud Next ’25 レポート】

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こんにちは、KIYONOエンジニアの田代です。

ビジネスデータは、様々なアプリケーションに分散して保存されることが多く、部門やシステムごとに情報がサイロ化されてしまうという課題があります。

Google Cloud Next ’24 のセッション「Google Workspace と Google AgentSpace:AI で情報サイロを打破」では、この情報サイロ問題に対する Google のソリューションが紹介されました。

本レポートでは、このセッションの内容を要約し、Google Workspace と Google AgentSpace を活用した情報サイロの打破方法について解説します。

   

情報サイロ化の現状

今日のビジネスデータは、日々サイロ化が深刻になっています。生産性向上ツール、CRM、コミュニケーションツール、人事管理システムなど、様々なシステムが乱立し、データが分散しています。

この結果、データ活用や意思決定の効率が低下するだけでなく、セキュリティリスクやコンプライアンスリスクも高まります。

AgentSpace によるエンタープライズレベルの知見活用

AgentSpace は、従業員がエンタープライズレベルの知見にアクセスできるようにする AI 駆動のプラットフォームです。

以下の機能を提供することで、従業員のデータ活用を支援します。

  • 全社データの統合検索
    Google の高品質な検索機能を AgentSpace に拡張し、あらゆるエンタープライズデータにアクセス可能。
  • 最新 AI 技術の活用
    NotebookLM、Imagen など、Google の最新の AI 技術を活用可能。
  • 社内エージェントの一元管理
    異なる部署やシステムのエージェントを一元管理することで、組織全体の可視性を向上。
  • エンタープライズグレードのセキュリティ、プライバシー、コンプライアンス
    データの安全性を確保。

AgentSpace のデモ

セッションでは、AgentSpace のデモが行われ、Salesforce に保存されている商談情報のレポート作成タスクが実演されました。

AgentSpace に自然言語で指示を出すだけで、必要な情報を抽出し、レポートを作成、メールで送信することができています。

このデモは、AgentSpace がいかに簡単にデータへのアクセスと分析を可能にするかを示しています。

従来の方法では、Salesforce からデータをエクスポートし、スプレッドシートで加工するなど、多くの時間と手間が必要でした。

AgentSpace を使えば、こうした作業を自動化し、大幅な時間短縮を実現できます。

Workspace と AgentSpace の連携

AgentSpace は、Google Workspace とシームレスに連携するように設計されています。

ユーザーは使い慣れた Workspace 環境で AgentSpace を利用できるため、新たなツールを学ぶ必要がなく、すぐに使い始めることができます。

AgentSpace は、Workspace のコラボレーション機能も拡張しており、チームでの共同作業を効率化します。

質疑応答

セッションの最後に質疑応答が行われました。主な質問と回答は以下の通りです。

  • 質問:AgentSpace は、どのようなデータソースに接続できますか?
  • 回答:AgentSpace は、Salesforce、Jira、SAP など、様々なデータソースに接続できます。また、API を使用してカスタムデータソースに接続することも可能です。
  • 質問:AgentSpace のセキュリティ対策はどのようになっていますか?
  • 回答:AgentSpace は、Google Cloud のエンタープライズグレードのセキュリティ機能を活用しており、データの安全性を確保しています。アクセス制御、暗号化、監査ログなど、様々なセキュリティ対策が実装されています。
  • 質問:AgentSpace は、現在利用可能ですか?
  • 回答:AgentSpace は、現在プレビュー版として提供されています。

まとめ

Google Workspace と Google AgentSpace は、AI を活用することで情報サイロを打破し、エンタープライズデータの活用を促進する強力なツールです。

これらのツールを活用することで、従業員の生産性を向上させ、より迅速な意思決定を可能にします。

本レポートが、Google Workspace と Google AgentSpace への理解を深める一助となれば幸いです。

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