こんにちは、KIYONOエンジニアです。エンジニア採用も大事な仕事の一つとしてやっています。今まで数百人の方と面談してきて、採用面接の中で「どんな質問をどんな意図で行っているのか」を整理してみました。
本記事執筆の理由
書類
理由1:社内連携
社内にて面談担当者により目線がずれないようにするため。また採用ノウハウの共有を目的としています。
理由2:外部採用施策
候補者にも情報をオープンにすることで、弊社がどんな人材を求めてるかを知っていただき、共感してくれる方が増えると嬉しい..という思いで記載してます。
求めている人材
ざっくりと以下のような人材を求めております。(一旦スキルは度外視)
- 目先の「技術」だけではなく、技術を使ってお客様に提供できる「価値」を考えられる人
- 特定の物事に固執、または固定観念がなく、好奇心高く新しいことを吸収できる人
- 自ら進んで、勇気を持ってアクションができる人
弊社の事業内容や会社の雰囲気の詳細はホームページやWantedlyの紹介ページを見ていただければと思います。
面接時にどんな観点でどんな質問をしているか
書類
観点1:情報の量と構成
- どれだけ書けば良いという具体値を出すのは難しいのですが、Wantedlyのプロフィール、職務経歴書等、スカスカはNGです。相手に伝える気がないのか、または弊社に対して興味のない人なのかな?と思ってしまいます。
- 文章の書き方も重要で、結論が端的にまとめられているか、経歴や、伝えたいことのポイントが箇条書き等使いながらわかりやすくまとめられているか。構造化されていないとりあえず文字だけがぎっしり埋まっている文章は適切に読まれない可能性があります。
テキストコミュニケーション
観点1:レスの速さ、コミュニケーションの丁寧さ
- 面談の日程調整に1週間レスがない…となってしまうとどんなに技術力があっても、この人とお仕事問題なくできると心配になります。またタスク管理の観点からも抜け漏れが多い人なのかな?と思ってしまいます。一方レスが早いとこちらも日程調整しやすくとても助かります。社会人としての基礎みたいな部分はエンジニアでも、他の職種でも関係なく必要と考えております。
- また面談後にお礼連絡等あると、その人の丁寧さが伺え仕事も丁寧に対応してくれるのかなと期待することができます。
面接
観点1:過去の経験
- どんなサービスを作ったか、どんなプロジェクトを経験したか。
- 意図
- シンプルにその人が過去どういうことを経験しているのかを理解したい。
- また経歴をわかりやすく端的に伝えられるか、説明で使う単語を相手がわかるように変換しているかなど
- 意図
- そのサービスや、プロジェクトは誰のどういった課題を解決するものか
- 意図
- 目先のタスクではなく、お客様とその先へのバリューを俯瞰して見れているか
- 意図
- 担当業務の中で大変だったことは何か、それに対してどういうアプローチを取ったか
- 意図
- どういうプロセスで問題解決するのか。課題の見つけ方、他者を巻き込む力があるか、推進力があるか 他
- 意図
- 過去失敗した経験
- 意図
- その失敗から何を学んだのか、チャレンジする姿勢があるか
- 意図
- 会社の方針で納得いかなかったことはあるか
- どこまで主体的に考えられているか。
- 退職理由と退職前にトライしたこと
- 意図
- 最低限の忍耐があるか。
- 他責にするのではなく、自責思考が備わっているか。やめる際に一方的に環境のせいにせず、アクションを行うことができるか
- 意図
観点2:志望理由と今後の本人のトライしたいこと
- 志望理由は
- 意図
- 会社の方向性とミスマッチが発生していないか。
- 目先の「技術」だけではなく、技術を使ってお客様に提供できる「価値」を考えられるか
- 志望度の確認
- 意図
- 今後やりたい方向性とその理由
- 意図
- 会社の方向性とミスマッチが発生していないか。
- 目先の「技術」だけではなく、技術を使ってお客様に提供できる「価値」を考えられるか
- 意図
- 業務でやりたくないことは
- 意図
- 仕事なのでやりたくないがやらなければいけないことも出てくるのともうがその時の耐性やどのように、それを効率化またはそれを乗り越えていくか
- 意図
- 他にどのような企業を受けているか
- 意図
- 就活の軸の確認
- 意図
- 今日常的に勉強していることは、なぜそれを勉強しているのか
- 意図
- 本人のやりたいことの確認
- 日常的に勉強する習慣があるか
- その技術を使って、どういうバリューを出したいのか。なんとなくの興味か等々の確認
- 意図
- 将来どんなエンジニアになりたいか
- 意図
- 技術者を極めたいのかマネジメントにも興味があるか等々の確認
- 意図
観点3. 専門性深堀り
- 使ってきた言語、サーバーの構成はどうで、なぜその構成にしたか。(ポートフォリオまたは今までの体験ベースに質問)
- 意図
- なぜその構成にしたのか意図の確認。すでに決まっていたプロジェクトであれば、なぜその構成になったのか理解しているかの確認
- 専門性を相手がわかる形で咀嚼できているか
- 意図
- 上記構成の課題は何でどうすればもっと良くなるか。
- 意図
- 課題を把握しているか、さらによくするソリューションを考える癖があるか。
- 言われたタスクだけをこなすような状態になってないか、物事を俯瞰してみれているか。
- 意図
- 上記のプロジェクトで最初からプロジェクトをやり直せる場合、どういう構成でなぜそうするか
- 意図
- プロジェクトで起きた反省、課題をを自分の中で咀嚼し次に活かせる状態になっているか。
- 意図
- 実装機能の説明/こだわり
- 意図
- 実装機能を相手がわかるように噛み砕いて説明できているか
- 本人が自分が対応した技術内容を適切に理解しているか
- 中でも工夫点、本人の頑張った部分を確認
- 意図
- 学んでるまたは経験している専門性は弊社に活かせそうか
- 意図
- どのように会社に対しバリューを出すという全体を見ようとしているか。
- 意図
- 弊社プロダクトの課題を提示し、どういう解決をするか
- 意図
- 課題への理解度確認
- 持っている専門性をどのように活かせそうか
- 足りない情報は適切にヒアリングしてくれるか
- 意図
- xxx.comの表示が遅いのが気になる or 特定のサービスを使って高額な費用を請求された or 決済が失敗して
- 意図
- 問題解決力の確認
- 不明確な部分や問題を定義する力があるか
- 知識量の確認
- 意図
観点4. 人間面
- イラッとする時やモチベーションが下がる時はいつか、なぜそうなって、どう対処するか、どうしても無理な時はどうするか
- 意図
- ネガティブな感情になるトリガーを知り、組織とのマッチングを見る
- 意図
- モチベーションが上がる時は、やっていた良かったと感じる時は
- 意図
- ポジティブな感情になるトリガーを知り、組織とのマッチングを見る
- 意図
まとめ
採用面接の中で「どんな質問をどんな意図で行っているのか」を整理してみました。
社内のメンバーまたは、KIYONOに興味を持っていただける方、またはそうではない人の参考になればと思います。まとめてみて改めて「思いやり」、「熱量」、「知的好奇心」という部分はとても大事時なのかなと思いました。
以上です。
コメント